医薬分業のページ


当院は平成21年10月より院外処方となりました。

医薬分業とは?

 医者は診療をして、薬が必要と判断した場合”処方せん”を患者さんに渡します。患者さんはその”処方せん”を持って、自分の好きな薬局に行きます。薬局薬剤師はその”処方せん”をもとに薬を調剤し、患者さんへお渡しする。というシステムです。

どの薬局でも薬がもらえるの?

 「調剤薬局」とか「処方箋受け付け」の掲示のある薬局で取り扱います。まだ、すべての薬局で対応できる訳ではありません。

医薬分業のメリットは?

 第一の目的は、薬の安全性の確保です。薬に関して専門的知識を持つ薬剤師が薬の量や飲み合わせに間違いがないか確かめた上で、正確に調剤します。第二の目的は、情報公開です。薬局で薬の内容を記載した書類をお渡しします。他の医療機関にかかるとき、この書類を持参すれば飲み合わせの悪い薬が出ることはありません。又、薬剤師が薬の効果・副作用なども説明することになっています。薬のことを何でもご質問ください。

一度院外処方箋を発行してもらうと、次回からは診察を受けなくても薬局で薬だけもらえますか
 毎回、病院での診察が必要です。その際に処方せんをお渡ししますので、これを持って処方せんを受け付ける薬局へ行く必要があります。

分業で医療費が高くなりませんか?

薬剤師の技術料の分、割高になるのは確かです。その点、ご迷惑をおかけします。それに見合う以上の安全を得ることができると確信しております。

病院と薬局、2件も足を運ぶのは2度手間ですね!

これはごもっともです。

院長より一言

 医師は、他の病院でもらっている患者さんの薬を全て把握することは現実には不可能に近い状態です。また、場合によっては、患者さん自身が薬の内容を知らない場合もあります。今後も薬の種類がますます増え、飲みあわせによる事故が多発する可能性もあります。医薬分業はこれを防ぐ武器です。薬剤師は患者さん一人一人に「薬歴」を作成します。複数の病院に通っていても、薬局が一つならば薬剤師が医師に指摘してくれるので、飲みあわせ事故を防具ことができます。諸外国では一般的となった医薬分業も、日本では普及が遅れています。やっと医薬分業が50%を超えました。後我が国でも、分業が増えることが予想されます。費用が割高になるのも事実ですが、それに見合う以上の安全を得ることができると確信しております。「かかりつけ薬局」というは考え方は非常に重要で、考え方によっては「かかりつけ医師」よりも大切かもしれません。