質問ネタ 


(1)緑市民病院、東市民病院での看護婦不足による病棟一部閉鎖問題 <全国初 19年4月発生>

(背景)
18年4月の診療報酬改定で、大学病院などの特殊な領域で看護婦を多く配置すると診療報酬が高くなるシステムになった。この1年間、東大病院、大阪大学病院は事務長クラスを名古屋へ派遣し看護婦集めをしてきた。
従来、九州を始めとする地方出身者の多い名古屋はまさに絶好の草刈場となった。
この結果(看護婦不足)は現場の医療関係者から見ると当然の結果。

(実情)
名古屋市立大学病院:私が大学にいた平成2年から、看護婦寮廃止、住居手当て減額など待遇悪化。
東大病院:病院敷地内に看護婦用ワンルームマンション建設。賃料数千円。電話代無料。(高待遇)

(名古屋市の問題点)
医療従事者への待遇不足。
医療従事者集めの努力不足。

(2)乳児医療費補助の所得制限<おそらく名古屋だけの特殊な制度>
議会では時々質問されています

(背景)
少子化対策、育児支援として子供の医療費補助は広く行われている。対象年齢は市町村ごとで異なる。<0歳児のみ、3歳まで、幼稚園児まで、小3まで、小6まで、中3までなど。>
どの市町村も福祉政策として、その対象年齢を競って延長しているのが時代の流れ。

(実情)
愛知県飛島村は10年前から対象は中3まで。この4月から愛知県弥冨市小6まで延長、東海市中3まで延長。
名古屋市は、外来診療に対しては幼稚園児まで、入院に対しては小3まで。
ただし、名古屋の特殊なシステムで、0歳児以外は所得制限をつけている。

(名古屋市の問題点)
名古屋市の補助対象年齢がまだまだ低い。
0歳児以上に対する所得制限は、ある程度裕福な家庭に多人数の子供を育ててもらうことの弊害になる。
また、医療現場からは事務処理の煩雑さを指摘する声も多い。

(3)『病児保育』『病後児保育』

(背景)
『病児保育』とは、クリニックなど医療機関に併設された施設で、急に熱が出たなどの病気の急性期に、専門の看護師・保育士が看護休暇をとることのできない保護者に代わって病気の子どもの保育・看護をするものである。厚生労働省は「乳児健康支援一時預かり事業」として自治体とともに『病児保育』を助成している。『病後児保育』は、病気はほとんど治ったけれど、まだ、保育園にはいけそうもない、そのような病気の回復期に限定した施設である。

(現状)
市管轄の病後児保育所は北区『すくすく北』と港区『すくすく港』のみである。
<追加で3箇所増設する予定らしい?>

(名古屋市の問題点)
『すくすく北』の内容は、開設時間:月〜土8時〜18時。定員:4人である。質量ともに不足している。
事前登録があり使いにくい。
私は港区民で選挙中に方々で確認したが、『すくすく港』の認知度ほぼゼロ。広報不足。
参考 すくすく北(病後児保育所) http://www.city.nagoya.jp/kurashi/kenko/kosodate/hoikusho/ninka/iroiro/nagoya00017184.html

(特別提案)
『発症期緊急対応組織』の育成を提言したい。首都圏ではすでに、NPO法人『フローレンス』が存在する。この組織は、家庭からの患児発症の連絡を受け、子供の引き取り、病院の受診を支援する。その後、地域のベテランママである保育スタッフ「在宅レスキュー隊」に引継ぎ、一日中ケアに当たる。このような組織があれば仕事に遅刻することもなく「仕事と育児の両立」が図れるのではないか。このような『発症期緊急対応組織』は名古屋に存在しないのである。さらに良いことに「在宅レスキュー隊」の部門では、”育児のプロ”であるシルバー世代の能力活用が期待できる。
参考 NPO法人フローレンス   http://www.florence.or.jp/ 


(4)『不妊治療助成の拡大』

(背景)
既婚者10組に1組が不妊問題を抱えているとのデータが。子供がほしいのに作れない既婚者の問題対策(不妊、不育問題)は財政さえ許せば、即、次年度の出生者増につながる。

(現状)
名古屋市
1回あたり10万円を限度に1年度あたり2回まで、通算5年間助成します。 20万円*5年。

(問題点)
1回の体外受精に30〜50万円、成功率が必ずしも高くなく複数回の治療を必要とする。
(若い夫婦には技術は知っているが高くて使えない治療法。)

10万助成があるからといって30万の治療はなかなか手が出ない。
  → 一年度10万円補助2回より 20万1回の方が現実には使いやすい。
  →(さらに言えば) 10万円補助2回5年 より 50万円補助2回1年 を望む!

参考 名古屋市特定不妊治療助成事業のご案内
  http://www.city.nagoya.jp/kurashi/kenko/kosodate/service/kakushujyosei/funin/nagoya00006093.html
    足立病院−不妊治療センターホームページ
  http://www.adachi-hospital.com/funin-center/fee.html

(5)市民病院再編問題 (うまくまとめられません)

東市民、守山市民 ⇒ 東部医療センター
城北、城西      ⇒ 西部医療センター
緑市民        ⇒ そのまま
     東市民、城北を中核病院として、守山市民、城西をサテライト病院(慢性期疾患中心の病院)とする。

(名古屋市の問題点)
 中核病院は高度医療、サテライト病院は慢性期疾患中心の病院にするとの案。
 人員削減にはなるが、サテライト病院の外来部門は大きく縮小され地域住民サービスの大幅な低下が予想される。

 中核病院のキャラクターを、小児センター、心疾患センター、がんセンター等を想定しているようであるが、それぞれ県内の既存の施設と特色がダブっている。
   小児センター   大府の県小児医療センター
   心疾患センター  どこでもやっています
   がんセンター   県がんセンター
   特色のあるキャラクターが必要だと思います。(名市大の教授連中に論客たくさんいます。もちろん自分の分野の専門センターがほしいわけですが)。


  長々とすいません。。。2007.05.18


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